今田耕司・東野幸治について


決して、今田耕司さんと東野幸治さんはコンビではない。
やりすぎコージーや、ものまね王座などの番組で2人で司会をしていることから、
そう思っている人もおられるだろうが、
大昔、番組で2人で組んでネタをしなくてはならなくて、
その番組用に付けられた名前がWコージであっただけで、正式なコンビではない。
だから、実際には、どちらがツッコミなのか?ボケなのか?といった役割は無い。


しかし、2人で司会をする姿をよく見かける。
その場合、今田さんがツッコミで東野さんがボケとなる。
どちらが面白い・面白くないという問題ではなく、あくまでも芸風の問題。
今田さんは人のボケにも大声でよく笑うし、いろんなところにアンテナを張って
いつでもツッコめる体勢であるのに対し、
東野さんはどこか引いたような、さめた目をして、マイペースでいる。
そして東野さんが単純に司会が得意でないため、今田さんが仕切る。
仕切るのはツッコミさんの主な役割であるため、
2人が組んで仕事をする場合はこれがベストだと思う。
ま、お2人は、そんなこと意識する事なく、ボケたおし、ツッコミたおしてはいるが。
そのスタイルは、おそらく「4時ですよーだ」で培われたものだろう
「4時ですよーだ」の司会をダウンタウンさんから、
今田さん、東野さん、石田靖さんの3人に替わった時期があったが、
(トリオ名は「3ばか大将」であった)。当時、司会不慣れの3人ではあったが、
その頃から今田さんが、全てを仕切っていたような記憶がある。
今もその名残なのだろうか。


今でこそ、有名なピン芸人として売れっ子の2人だが、
最初、今田さんはコンビを組んで漫才をしたかったのでは?
ご存知の方もおられるだろうが、吉本総合芸能学院NSC4期生で
同期であった現在の130Rほんこんこと蔵野孝洋さんと
コンビを組んでいた時期があった。その名も「Wホルモンズ」である。
ほとんど活動らしい活動はなかったようだが、
その時、どちらがボケでどちらがツッコミだったのだろうか?ただ、
今田さんはダウンタウンを見て「漫才ではやっていけんで!」という事で、
ピンの道を選んだということではあったらしいが。


今田さんも東野さんの仕事の内容も、司会の仕事が増えたり、
さんまさんや、紳助さん、たけしさんや、鶴瓶さんなどといった大御所先輩芸人と
からんだりする事も多くなったが、そんな所に落ち着かずに、
「放課後電磁波クラブ」といった、いかにも、
お2人らしい笑いも再び見てみたいような気がする。



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●2000年11月12日初回更新日
●----年--月--日追記・修正更新日