バッファロー吾郎 竹若元博について


バッファロー吾郎竹若さんについてだが、本当に天才だと思わせられる事が多い。
一般視聴者から見れば、おそらく印象に残りにくいキャラクターかもしれない。
無口でおとなしくマジメな印象が先に来ると思う。
しかし、竹若さんの笑いのセンス、それはもう天才なのである。


外見もメガネという事もあり、マジメで知的なイメージがあるだろうし、
口調がとても丁寧でキレイな敬語を使って話す(ただし、いつも甘噛みする)。
京都教育大学付属高校出身、同級生だった方には、
「そんなにおもしろいという印象はなかったけどなぁ」と言われていたようである。
そのように結局、竹若さんを見るとき多くの人は「外見や表面」しか見えていないのである。
それは竹若さんの見た目と笑いの才能にギャップがあるからだというのは理解できるのだが、
世間からの竹若さんに対する評価を見ていると、
いかに、一般視聴者がお笑いを表面・外見でしか捉えていないかがよくわかる。


竹若さんは学力だけでなくスポーツも万能。絵も得意。字も上手。それに冷静で真面目な性格。
(吉本興業の養成所NSCを一度も欠席したことがないという真面目さ。)
その上、プロレス、マンガ、ゲームなど雑学の知識もすごい。
ただ、女の人に弱いのが弱点なだけで (それに、トマトも食べられない)、
そんな数ある能力の中でもやはり最も秀でた才能は「お笑い」であろう。
一発ギャグをしてもレベルの高いギャグを放つし、
それに、運動神経が良いので動きの芸などもこなすし顔芸なども持ってこいだ。
あらゆるパターンの笑いをこなせる数少ない天才芸人の1人である。
そして何より大喜利の天才である。それは竹若さんの一番の魅力と言っても良いだろう。
大喜利を得意とする芸人ばかりが集まる「ダイナマイト関西」という
大喜利トーナメントなるイベントでは過去に4度優勝している。
4度目に優勝したダイナマイト関西では、130R板尾さん木村祐一さんらも
出場していた中での価値ある優勝であった。板尾VS竹若は接戦だった。
東京での活動も多くなったばかりの今、まだ竹若さんの大喜利を見たことない人がほとんどだろう。
竹若さんの大喜利を見れば一発でその才能に気付き印象が変わることだろう。


本当ならば、世間からの竹若さんに対する笑いの評価はもっと高くなければならない。
しかしキャラ自体が地味すぎるという事もあり、
水面下での評価になっているのかもしれない。
しかし実際には、バッファロー吾郎のファン自体、センスのある人々ばかりであり、
(逆に言えば、本当に笑いが好きな人じゃないとバッファロー吾郎には興味を持たないと思う。)
そのファンの中で天才だと認められているのは事実。
竹若さんは、そういった真のお笑いファンそしてプロの芸人仲間にも絶対的に認められているのだ。
「大喜利といえば竹若」というのも過言ではない。


昔、竹若さんは千原兄弟・お兄ちゃん(靖史)と一緒に暮らしていた。
お互い同期(NSC8期生)で、京都出身という事で仲が良かったのだろう。
あとは同期で吉本印天然素材のメンバーだったFUJIWARA原西さんとも
仲がいいらしい。女性に弱く、釣り好き、プロレス好き、猫好き……。
お互い性格が似ているかららしい。動き、顔芸という芸風も共通している。
竹若さんの動きの芸も、「てんそ」の中ではナインティナイン岡村さんにも
負けないくらいにコミカルな動きしていた(身長も岡村さんとほとんど変わらない)。
天然劇場のダンスではバク宙だってやってしまうから何をやっても万能なんだなぁと思ってしまう。
今は亡きベイブルース河本さん曰く、「竹若は西のマチャアキ!」。


キングオブコント」をきっかけに東京での露出も増えてきたが、
王者になる5〜6年前ほど、ピンで東京からのオファーが多かった。
テレビ朝日虎ノ門「しりとり竜王戦」や、フジテレビ「考えるヒト〜公募の錬金術〜」等。
東京での仕事に呼ばれること自体が凄いことではないのだが、
これらの番組は、センスや発想を活かしてこそ意味のある大喜利的な企画であり、
それらに竹若さんがピンで依頼が来るという事が凄いのだ。
すでにその頃、東京の業界でも竹若さんの才能に関する噂は流れていたのだろう。



芸人批評「バッファロー吾郎」TOPへ 「お笑いの世界へ〜芸人批評〜」TOPへ
●2001年07月08日初回更新日
●2010年03月24日追記・修正更新日