ロンドンブーツ1号2号の人気について


ロンブーはいい意味で全然芸人らしくない。そうカッコイイのだ。
頭を金髪に染める、真っ赤に染める、それにロックミュージシャンを思わす服装。
しかし、それがまんまとハマってしまった。


ロンブーのファンは、単純に「ロンブーはカッコイイから好きだ」ということが多く、
「アイドルやないんやから…」とも思うのだが、
デビュー当時、売り出し方が”ファッション雑誌”の表紙とかであったり、
それがロンブーのスタイルであり、売りである。
大阪ではおもしろくないと売れないが、
東京で売れるには、どうやらキャラクターがあれば大丈夫なようだ。
デブキャラだったり、へたれキャラだったり、天然だったり、オカマキャラだったり…。
ロンブーが売れたのは「カッコイイ」というキャラクターが、
あったため売れたとは言えないか?


ロンブーはナイナイほど、ゴールデン向きでなく、
さらに、ロンブーを指示する世代も、ごくごく限られた世代だけである為、
今後、ナイナイ人気を超える事は無理であろう。
(現在、ゴールデン全国区レギュラーは1本だ。)


吉本興業も、ロンブーにはかなり力を入れて売りに出していた。
「ロンブー」と言う名前は、吉本がわざわざ特許を取ったらしい。
あの吉本興業が一タレントに対して、そのような扱いをする事は、
異例中の異例である。特に大阪吉本本社では、絶対考えられない!
「辞めたかったら辞めろや。お前ら1組ぐらいおらんようなっても、
会社は全然困らへんからの。」ってのが、吉本の常識だからだ。
そういった事からも、ロンブー人気は会社のバックアップがあった為とも言える。


ロンブーのすごいところはレギュラーすべてが冠番組であると言うことである。
番組名には「ロンブー・ロンドンブーツ」と言う名前が必ずつく、
そしてゴールデンにも進出。他の番組にゲストで出演するという事もほとんど無い。
おそらくこういった事が「ロンブー」の名前に価値をもたせている。
売り出し方としては一時期のダウンタウンと同じだ。
ちなみに、デビュー6年目で7本レギュラーがあり、そのすべてに
冠が付いていたのは、これまた異例中の異例である。


それに、今でこそ売れっ子のロンブーだが、昔「ボキャブラ天国」に出演していた。
当時、「ボキャブラ」は若手にとって、ある種チャンスはチャンスだったはずだ。
しかし1度だけの出演で、「方向性が合わない」という(ミュージシャン的やね)理由で
「ボキャブラ」の方向を完全に否定した。
私が覚えてるネタは、
「今日からここに配属になりました、田村です」を
「今日からここだけ海賊になりました、田村です」とボキャブっていた。
(”ここだけ”とは目に眼帯をしてる。)


ロンブー人気が、今に至るには、「急性吉本炎(TBS)」での”BINTA”で名を広め、
ぷらちなロンドンブーツ(テレ朝)」の”ガサ入れ”で爆発したと言える。
ロンブーでなくても、正直、あの企画だと、誰だって注目してしまう。
確かに、そこで、まんまと注目を集めることに成功はしたが、
その時点で、“ロンドンブーツ1号2号”というコンビを
「今大人気No.1のロンブー」などと言い切るメディア達は早すぎた。
ましてや、「今一番おもしろいお笑いタレント」などと評価するのも
安易過ぎではなかったか。当時、注目を集めるには大成功ではあったが、
現在では、完全に人気も評判も下降してしまった。
ここからどう巻き返すかが、ロンブーのこれからの課題であろう。



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●2000年04月25日初回更新日
●----年--月--日追記・修正更新日