FUJIWARAの人気について


さてFUJIWARAの人気についてだが、一時期はとてもヤバかった…。
天然素材の解散、天然劇場の解散、その後のFUJIWARAの仕事はゼロだった。
しかし現在、関西人気実力若手No.1と言われるまでに成長した。


FUJIWARAの人気を語る上で、やはり忘れてならないのは「吉本印天然素材」だ。
日本テレビの番組からだが、
これをユニット名にダンスを取り入れたライブなど行っていた。
東京・大阪など各地で人気はあったが、それはあくまでも6組のユニットとしてだ。
このユニットをまず最初に抜け出したのがナインティナイン
この時、天然素材に満足していたフジモンは、ナイナイをバカにしていた。
「天然素材はすごい人気やのに、1組だけでどうやって売れるねん」と。
しかし、ナイナイは爆発的に売れてしまった。
そして次に雨上がり決死隊が抜け、これまた売れてしまった。
その後、残り4組で「天然劇場」と銘打ってライブなどしていたが、ついに解散。
そして大阪でも、完全に目にすることがなくなったFUJIWARA。
この時期だ。フジモンが本気でお笑いの世界をやめようと考えていたのは。
さらに、この頃、心斎橋筋2丁目劇場では千原兄弟、ジャリズムを中心に、
2丁目ブームとして爆発的に盛り上がっており、FUJIWARAにはすでに居場所が無くなっていた。


そんなヤバかった時期に、当時人気絶頂の2丁拳銃と組んで、
「吉本超合金のレギュラーが決定した。
(裏話的には、当時、2丁拳銃を売り出したかった吉本興業が、
2丁拳銃を助けて欲しいという感じでレギュラーにしたとか?)
しかし、視聴者はFUJIWARAに笑わせられた。
その後はFUJIWARAが完全メインをつとめる「吉本超合金Fとなり、
吉本も、もう1度FUJIWARAにかけてみようという事になったようだ。
そして、彼は結果を出した。自分たちの実力を、視聴率で証明させた。


2000年に新しくできた劇場「baseよしもと」の顔は、まさにFUJIWARAであった。
すでに東京にも大阪にもファンはたくさんいるし、実際、露出も多くなってきている。
(過去、釈由美子ちゃんはおっかけをしていたぐらい。
逆に言えば、あれぐらいぶっとんだコじゃないと、受け入れられないのだろうか…?)


東京進出して、それ程活躍できていない要因として東京に萎縮しているという事が上げられる。
全国区だと、途端に緊張するようだ。東京を意識しすぎている節がある。
昔は、原西さんがそうだったが、最近ではフジモンの方がビビってる感じがある。
しかし、ここ最近になって原西さんが本領発揮してきたように見える。
もちろん、大阪で活躍していたころと比べるとまだまだ萎縮しているが、
東京進出元年と比べると、全然違う。
フジモンに関しては、まだまだ時間がかかりそうな気もする。


ブレイクへの一番の近道はなんといっても彼らにレギュラーも持たせる事。
しかし、これから、彼らがレギュラー番組を持つ場合、
他の芸人達とからませてはダメだと思う。いや、ダメとまでは言わないが、
最も望ましい2人の見せ方は、彼らコンビだけで番組を持つ事だと思う。
芸風が濃く、そして強いので、芸風の薄い芸人達と番組をさせるのは、
本人達にしても、共演した芸人達にしても、いい相乗効果は生まれない。
2人の関西の濃い芸風がウザく感じられるだけになってしまう。


ま、なんにせよ、今、ある種の波がやってきていることには違いない。
実際に全国区ゴールデン番組での露出多くなっている。
おもしろいと思えない芸人達がブレイクしてしまう今のお笑い界に、
FUJIWARAのとてつもない笑いを見せつけてやって欲しいものだ。



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●2000年03月04日初回更新日
●2006年02月21日追記・修正更新日