FUJIWARAのネタについて


原西さん演じるキモチ悪いキャラクター。
それに、ボケを混じえながらツッコむフジモン。
これがFUJIWARAのスタイル。
受験生コント、バスガイドコント、追っかけコント、人形劇コント、保健室コント…
数々、おもしろいコントはあるが、
今田耕司さん曰く、「(お前らのコントに出てくるキャラ)いっつも、あいつやな。」
そう、どのコント見ても、原西さんのキモチ悪いキャラクターが全部いっしょである(笑)


FUJIWARAのコントは原西さんの動きやキャラに頼ってる感がある。
それにFUJIWARAには決まりきった代表ネタが無い。
いや、保健室のネタや人形劇のネタなどあるにはあるのだが、
ボケを使い回しが非常に多い(大阪時代はそうでもなかったのだが…)。
FUJIWARAの異なる2つのネタを観た時に、同じボケがどちらにも登場する事がある。
1つの作品というよりは、おもしろいボケの組み合わせといった印象を受ける。


ただ、全国ではなぜかいつも「保健室ネタ」「受験生ネタ」ばかりする。
毎回新ネタをしろとまでは思わないが過去のネタでも良いではないか。
もっといろいろなネタを披露した方が良いと思うのだが…?


昔のFUJIWARAのネタ(かなり初期の頃のネタですが)で
面白かったものを部分的に取り上げてみました。
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●英語の家庭教師(原西)と生徒(藤本)のコントで、
家庭教師 :「次の単語を訳しなさい。本は?」
生徒    :「ブック!」
家庭教師 :「机?」
生徒    :「ディスク!」
家庭教師 :「よし完璧だ」
生徒    :「ちょっと受験なんですよ、もっと難しいのお願いしますよ」
家庭教師 :「そうか、よし。ではレベルを上げるぞ!」
生徒    :「よーし、来い」
家庭教師 :「かさぶた
生徒    :「わかるかーっ!オイ!」

(同じく家庭教師のネタで)
家庭教師 :「次の日本語を英語に訳しなさい!」
生徒    :「おっ、やっと本格的なってきたで」
家庭教師 :「あれは鉛筆ですか?いいえ佐藤蛾次郎です。
生徒    :「間違うかーっ!」
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デビュー2年目ぐらいのネタだったと思うが、この3分間のコントを見て、
私は、おもろいコンビが出てきたと嬉しくなったものだ。
そしてそれは裏切られることなく、今も私を笑わせてくれる。
当時は、フジモンがネタを全て考えていた。最近では2人で考えているらしい。


ただ、彼らのネタの構成は、あまり良く無い
最近はネタの使い回しも多い気がする、
とりあえず、こんなボケやこんなギャグも入れておこうというノリで、
ストーリー展開を無視した構成になっている。
それにオチををいつもないがしろにしている気もする。


しかしながら、FUJIWARAもいろいろな漫才コンテストや賞レースに出場したが、
(デビュー10年目ながらもNHKの新人賞に出ていた)、
1度も賞をとった経験がない。特別賞ですらとったことがない。
それが今1歩売れない原因になっているのだろう。
会社としてもやはり新人賞などをとったコンビに仕事を与えてしまう。
テレビ局としてもそのような実績のあるタレントにオファーを出すことが多いだろうし。
(M-1やR-1などでの実績を持つ芸人さん達がその良い例だろう。)
逆にいえば賞もとらずにここまでこれたのは、やはり実力があったからか?
原西さんいわく「でも、カーオブザイヤーは取りました



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●2000年03月04日初回更新日
●2009年10月26日追記・修正更新日