雨上がり決死隊の笑いは、ハードな宮迫さんのボケと ソフトな蛍原さんのツッコミというイメージで成り立っている。 あくまで「イメージ」という言葉を使ったのは、世間のイメージ程、 宮迫さんのボケはハードではなく。どちらかと言うとソフトボケである。 相方の蛍原さんや先輩のダウンタウン松本さんなどに対して、 暴言を振るうという様が定着しているため、 宮迫さんの笑いがハードだと思われている節があるが、 ボケ自体は非常にソフトである。それに対し、蛍原さんもキツいツッコミはしない。 実際のところは、ソフトボケとソフトツッコミのコンビだと感じる。 しかしこの何気ないボケとツッコミの関係も雨上がりの場合は一風変わっている。 この雨上がり独自のボケとツッコミとは何か考えてみた。
まず笑いの基本として、 「ボケ→ツッコミ→笑い」。まあ、これが一般的なスタイルとした場合、 雨上がりの場合だとこうなる。 「ボケ→ツッコミ→笑い→ツッコミ→すねる→笑い」である。 これだけだとなんのこっちゃわからないと思うので、詳しく説明すると、 宮迫さんがボケる、そしてそれに対して蛍原さんがツッコむ、 ここで一回笑いが起き、 そしてその後、 蛍原さんのツッコミに対して宮迫さんが、 「おまえは黙っとけっ!」、「うるさいっ!」と、どつき返す。 そして蛍原さんは納得のいかない顔で「なんでやねんな!?」 (何でオレが逆にツッコまれるの?という表情。しかも泣き顔なので打って付け) そしてそこでさらに笑いが起こる。これでワンセットである。 雨上がり決死隊独自の理不尽な笑いだといえる。
そして宮迫さんは本当に理不尽な笑いをする人で、上にも書いたように、 自分から相手に質問など振っておいて、相手が素直に答えると 「うるさいっ!」と言ってどつく。 このパターンは宮迫さんも気に入ってるようで、 コント以外でも番組でのトークでもよくお目見えすることができる。 ただ、これもFUJIWARA原西さんがよく使っていたパターンである。 (ストレートな言い方をすると、原西さんからパクった。) しかし、力ずくで宮迫さんは自分のギャグにしてしまった。 そして、ちょっと多用しすぎ。「宮迫です」、「ギューン」も多用しすぎ…。 そういった決まりきったお約束の笑いでは1つ頭抜けていると思うが、 それ以外だと、やっぱり軽いソフトなボケが多い。 そして、雨上がりは2人共、大喜利のセンスなどは全く無いに等しい。
雨上がりが2人でフリートークをする場合、 ボケとツッコミの役割にはとても忠実であり、 蛍原さんは、宮迫さんの発言に、しっかりと引っ掛かって行く。 「それは何なの?どうゆうことなの?」と、しっかりネタ振りをしてくれる。 (そして、聞き上手であったりもする。) しかし、それに対する宮迫さんの返しが弱い。 基本、何も考えてない。思いつきでしゃべっている証拠である。 コンビの掛け合いが見事に活かせないコンビだと感じる。それと言うのも、 宮迫さんから「勢い」「暴言」「暴力」を取ってしまうと弱い笑いしか残らない。 蛍原さんは良い意味でも悪い意味でも風当たりが弱いので、 「おもしろい・面白くない」という評価はほとんどされない分、 たまにおもしろい事を言うと、とても印象に残りやすい。 そして、ラジオなどでの質問ハガキに対して、 「(その話題に対するエピソードは)僕は無いですね」という発言が 若干多いのも少し気になる。雨上がり決死隊は2人きりだとかなり厳しく感じる。 やはり、後輩でも先輩でも、いろんな芸人と絡んでいる時が、 彼らのパワーを発揮できるんだと思う。